非常に薄い液晶を備えたスリムデザインで人気だったこの機種も発売から7年が経過。
未だに使っているユーザーはどれほどいるのでしょうか・・・
手元のマシンは新品で購入後4年目ぐらいでCPU冷却ファンがダメになったようで、ガラガラと結構な勢いで異音がしていました。
そんなこともあってお蔵入り。
そのまま2年ぐらい放置していましたが、もったいないので修理を決行。
実を言うとVAIOの分解はかなり面倒なイメージがあって、業者に依頼するつもりで見積もりを取ったものの、往復送料含めて2万円近くかかりそうだったので断念。
そんな折、偶然VAIOのサービスマニュアルをウェブ上で発見したのをきっかけに修理することにした次第。
Future proof
http://www.tim.id.au/blog/tims-laptop-service-manuals/#toc-sony
↑このブログでサービスマニュアルを発見。
最近更新が無いようですが、各社古い機種のサービスマニュアルがアーカイブされています。
さて、さっそくマニュアルに沿って分解を進めます。
ダメ元なので結構気楽にサクサクと作業を進め・・・
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結局、ファンにたどり着くまでに主だったパーツはほぼ全て取り外されてしまいました。 |
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ヒートシンク。埃がビッシリ詰まってますね(汗 掃除機でスッキリ取り除いておきました。 |
問題の冷却ファン。 東芝製 MCF-519PAM05 |
問題の冷却ファンは東芝製。型番はMCF-519PAM05 と書いてありました。
試しに電源をつないで見るとやはりガラガラと音を立てながら回り始めました。
よく観察すると、どうも回転軸の潤滑に問題がありそうだったので、試しに軸と軸受を掃除してグリスを補充。
使ったグリースはシマノ製、DURA-ACEブランドのスペシャルグリース。サイクリストには馴染みのある一品。
適当なグリースが手元になかったので、まぁこれでいっか・・・
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爪楊枝で軸受と軸周りにグリースを少量塗布。 |
グリスアップののち、再びファンに電源をつないで回したところ静かに勢いよく回転。
かなり効果があったようです。
それにしてもこれだけのことで当時20万円以上したPCがダメになっていたのかと思うと考えさせられます。少しの改良でもっと壊れにくいPCが製造できそうなものですが・・・
さて念のため、そのままファンを数時間連続して回転。
問題がないことを確認できたので、マニュアルを参考にしながら元通りに組立て。
無事に修理完了です。
はじめは新品のファンに交換することも考えていましたが、結局それも不要になったので修理にかかった費用は0円。
古いマシンですがまだしばらく働いてくれそうです。
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